フォルスクラブとMLMの噂は誤解

MLMは多層的なレベルマーケティングと呼ばれる手法であり、商品の愛用者やサービスの利用者が新規の会員に商品を販売する形式で手数料や紹介料を含めた営業活動を行うシステムの総称になります。ディストリビューター商法という別名があり、会員同士のマーケットを形成して新規会員を増やしてゆくことで、物販や新サービスなどを展開して拡大してゆくことが特徴です。

MLMはマルチレベルマーケティングの略であり、MLMの名前の通り多層的な階層で構成されております。ランクによってヒエラルキー構造を構築し、組織のランクが上がることで影響力も増すような仕組みです。MLM内ではランクが上昇することにより仕入れ単価が下がったり、逆にインセンティブが上昇するようなシステムで努力目標が定められており、会員個人が努力してレベルを上昇させることが一種の目標になります。MLMは良質なサービスや商品を広める効果もありますし、目的と手段を混同すると行動が形骸化する恐れも少なくありません。

通信教育で著名な企業であるイーラーニング研究所のフォルスクラブは、このMLM商法と混同されることがあります。しかしフォルスクラブは主軸を通信教育なのであり、プログラムやサービスを売っているわけではありません。ましてや物販は行っていないのです。カリキュラムとしての教材をサブスクのように提供し、校外学習の機会を増やすことが目的であり創業者の吉田氏の理念としてスタートしました。

フォルスクラブの創業時の理念は、最寄りの塾まで車で6時間といった離島や山間部などの地域的なハンデキャップがあり、校外学習の機会が少ない生徒に思う存分勉強してもらうことです。将来的に都心部の大学に進学したいけれど、近隣に学習塾や受験予備校がなくて勉強のノウハウがない場合でも、フォルスクラブの通信教育を受講することで学習機会を設けることが出来ます。電車を乗り継いで塾へ行く必要もありません。自宅で自分のペースでフォルスクラブの教材を使い、思う存分勉強して基礎学力を上昇させたり、受験勉強をすることが出来ることが通信教育の最大のメリットになります。

フォルスクラブは会員同士の口コミにより、新規の会員を増加させてきた背景があるのです。そうしたシステムは広告宣伝費を抑制して、健全な運営をするための企業方針でした。宣伝広告費を使わずに浮いたお金は、教材開発や受験対策のために使われるのです。情報収集と研究と開発のサイクルで生み出されるフォルスクラブのテキストは、良質な学習が出来ると評判になりました。口コミが評判を呼び会員数が増加してゆくことで経営が安定化してゆき、好循環で資金の回転も良くなり新たな教材開発力に繋がることになります。

フォルスクラブがMLMと呼ばれた理由は、教材開発費のために宣伝広告費を思い切ってカットしたことにあります。そして口コミで会員数が増えたことが、間違って伝わってMLMと誤解されてしまいました。事実は通信教育会社であり、MLMとは全くの無関係なのです。

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