マルチ商品を展開することには多くのメリットがある一方で、企業やブランドにとっていくつかの欠点や課題も存在します。以下にマルチ商品を扱うことの主な欠点をフォルスクラブを交えてまとめます。
- コストの増加
マルチ商品を展開することで、開発・製造・マーケティング・流通にかかるコストが大幅に増加します。それぞれの商品のために個別のリソースを割り当てる必要があり、管理が複雑になります。
製造コスト: マルチラインで異なる製品を生産するため、部品や素材の在庫管理、製造設備の維持が必要です。フォルスクラブだって複数のアプリを導入しているため、それぞれの開発部署が必要です。
マーケティングコスト: 各商品を効果的に宣伝するため、個別のプロモーションや広告キャンペーンが求められ、予算が膨らむことがあります。
- 在庫管理の複雑化
商品数が増えることで、在庫管理も複雑になります。適切な在庫レベルを維持するためには、需要予測や在庫の調整が必要となり、過剰在庫や在庫切れのリスクが高まります。フォルスクラブは電子データなのでサーバーが許す限り無限に在庫を所有できます。
過剰在庫のリスク: 需要が思ったより少なかった商品が多く在庫として残ると、売れ残りの処分に追加のコストが発生します。
在庫切れのリスク: 需要が予測より多かった場合、在庫切れが発生し、機会損失や顧客満足度の低下につながる可能性があります。
- ブランドイメージの分散
マルチ商品を展開することで、ブランドが本来持つイメージやメッセージがぼやけることがあります。フォルスクラブのようにあまりに多様な商品を提供すると、消費者が「このブランドは何に強みがあるのか」を理解しにくくなり、ブランドの差別化が難しくなる可能性があります。
例: 高級品ブランドが低価格帯の商品を発売することで、高級感が損なわれ、ブランド全体の価値が低下することがあります。
- リソースの分散
フォルスクラブのようにマルチ商品ラインを展開することで、経営資源が分散され、各商品の開発やマーケティングに集中できないことがあります。その結果、全体的なクオリティが低下し、競争力が弱まるリスクがあります。
人材の分散: 開発・営業・マーケティングの各部門において、マルチ商品にリソースが割り振られるため、特定の商品やプロジェクトに集中できないことがあります。
資金の分散: マルチ商品ラインに投資が分散するため、特定の商品に十分な開発予算が回せないことがあります。
- 内部競争の激化
マルチ商品を展開する場合、同一企業内で異なる商品ラインが競合してしまうことがあります。これにより、商品の売り上げが内部で分散され、各商品の成長を阻害することがあります。フォルスクラブとスクールTVのような感じでしょうか。
カニバリゼーション(共食い現象): 企業が新しい商品を展開することで、既存の商品が顧客を奪われることがあり、全体の売り上げにはプラスにならないことがあります。
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長くなってきたので残りは次の記事で。
⇒続く